【YOC登山番外編】 スモーキー巻機山 米子沢遡行ログ   

2018年 10月 15日


巻機山 米子沢

日時 20181013日(土)

天候 晴れ

メンバー 赤ガリー1号、2号、スモーキー

紅葉がベストシーズンでした。
越後の沢では初級と言われており、ホールドも多く、登りもそれほど難しくないですが、滝が大きく落ちると大事故につながるため、確保した方がよさそうなところが所々あり、ロープを3回ほど出しました。

高巻きは巻過ぎに注意です。

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ログ

6:30 桜坂駐車場

6:47 米子沢入り口

6:50 堰堤

7:20 入渓

7:26 5m2条

7:30 ナメ沢分岐後 右岸高巻き

8:15 栂ノ沢

9:45 ゴルジュ入り口

10mトイを左岸より高巻いた後、ゴルジュ内に降ります。(高巻き踏み後に×印と下降ルート手前に→印あり)

10:30 大ナメ帯

12:30 巻機山 山頂

13:20 避難小屋

13:35 ニセ巻機山山頂

15:48 登山口

15:55 駐車場
駒子の湯でさっぱりした後、関越道
20:00 自宅


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# by yamaoyaji_club | 2018-10-15 12:48 | 山の話題 | Comments(1)

色々忘れていました秩父縦走ラン 75km   

2018年 10月 08日

まいど。ウサ吉です。久々だなー書くの。走ってはいるんですよ。

さて。金曜日にコーラさんから連絡あり。「土日どちらかで秩父行きましょう!」
ウサ吉的には好きなコースの奧秩父グリーンラインのお誘いとあって暇なウサ吉は日曜でお返事。
そしていろいろなと忘れていたことに現地に行ってから気づくのでした。
▼出発場所。小さな人工湖でダムというより溜池の鎌北湖はヘラブナ釣りの方が沢山。
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朝は6時にウサ吉自宅に車で迎えに来てくださいました。
高速で一時間程度で鎌北湖に到着。暑くも寒くもなく天気も良いチャリ日和でした。


▼忘れていたこと①台風明けでした
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そしてチャリを組み上げまして走行開始。
私的には奧相模グリーンラインはお気楽尾根筋ラインのイメージでしたが、
鎌北湖から顔振峠までは一気に登るので結構な勾配。
しかもご覧のとおり先日の猛烈な台風で針葉樹から叩き落とされた小枝たちが
敷き詰められている状態。
滑ってトルクは抜ける、下りはブレーキを誤れば持っていかれそうです。
あんまり怖くて下りで降りたりして慎重に走っていたら、
なんとトレイルランナーに抜かれちゃいました。しかものぼりで(笑)。



忘れていたこと② 私のギアは39-23でした

最近見ませんね。このギアの組み合わせ。
下手すると前の39なんてリアなんじゃないかと思わせる時代です。
でもいいんです。私はデカい前、松ぼっくりのようなリアがかっこいいんです。
そしてこの組み合わせのいいところは、峠で遅かろうが足をつこうが
全部ギアのせいにできる。
しかし、このコースにはあまりに向いていなかった・・・
ギリギリ足をつかずに一つ目の峠に到着。
▼狩場坂峠へ到着この時点で9時15分
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狩場坂の先民家が現れ始めると路面も安定し始めると、
坂の斜度も落ち着き「そうそうこれが秩父!」という感じになってきます。



忘れていたこと③ 秩父の青空

▼この辺までは秩父満喫ラン。そうです。これが秩父の色!
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懐かしい色の青空です。この日都市部では35℃近い気温だったようですが、
峠は20度前半で大変気分よく走ることができました。



忘れていたこと④ 最高点は狩場坂峠手前、ブナ峠。でもゴールは定峰峠。

奧秩父グリーンラインは尾根沿いながら、細かくアップダウンします。
ですのでどこが最高点か知らずに走ると、必ずしもゴールが最高点とは限りません。
気が付いたら最高点のブナ峠はスルーでした。
▼今日のゴール、のはずだった定峰峠。狩場坂からここまで白石峠を通りながらの行程下り。
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忘れていたこと⑤ コーラさんは坂バカイベント「Peaks」の三期連続走破者でした。

「ウサ吉さん、ここで一回下ってですね登り返します。
ま、どこに下るかによってコースがだいぶ変わりますが、
どうしますか?」

え、せっかくゴールついたのにこれで引き返さないんですか。

「ちょっと下ります。いろんな坂がありますよ」
「じゃ、これで。」
などという、やったこともないワインのテイスティングみたいな会話をして「ちょっとの時間」下ります。

下りが得意になったウサ吉はちょっとの時間でめいっぱい下っていて標高にして550m下っていました。
▼味なバス停の標高は250m。ここから異次元の登り返しが始まる
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ウサ吉さん、だいぶ疲れてますね。ではショートカットできるコースで帰りましょう」
「はい、お願いします」
ここから名も知れぬ林道を550m登るわけですが、これがマチャクチャキツイ。
同じ高さをショートカットで登る。
ちょっと考えれば勾配きつくなるのわかるはずが、もうウサ吉それすらわからないくらいヨレヨレ。

▼くらべて神々しいお背中。太ももにはPeaks Triple Crownの文字と似顔絵入りBib。
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「ウサ吉さんそれだけの重いギアでここ登るのかっこいいです!」
「ウサ吉さんさっきの下り、かっこよかったです!」
励ましの言葉が秩父の山奥に響きますが、ウサ吉ついにクリートを外し、
足をつきました。
そこそこ走れるようになってから初めて登りで足つきだと思いますわ。
とほほ



忘れていたことその⑥ 帰路下り基調はすべて下りではない。

そしてゼーハーで踏んでいくとわずか上のほうで排気音が聞こえる。
尾根筋まで来たのだ!やったー!
尾根まで上がってしまえばさああとは下りです。
コーラさんにもご迷惑をおかけしつつ何とかここまでたどり着きました。

ところが、このコース、前述のとおり見事なアップダウンがあるのです。
しかも杉のじゅうたんで大緊張の下りは全く休みにならない。
細かいブレーキ操作をしながらも何回もフロントがズレる。
ブラケットではもう手がもたないので下を握ると前転姿勢。
でもこちらのほうがグリップ感はつかみやすい。
しかし今度は気になるのはカーボンホイールは耐えられるか。
さっきちょっと触ったら夏のボンネット状態ではあるものの溶けは見えていなかった。
すげーなカーボンテクノロジー。 とか言ってらんない。
猫の目のように変わる路面状況を走るのはWRCの名コドライバーのニッキーグリストの緊張を思わせます。

極め付きはスタート地点目前にしてわずかな下りをはさみながら100m程度の登りがある。
行きにスリップが怖くて下りてくだった杉絨毯の急坂、あれを登るのです。

悶絶とはこのこと。

励ますコーラさんにちょっとそっとしておいてと丁重に声援をお断りしまして
悶々と登ってついに最後のちょっと下り。
これがまた杉絨毯。もう笑うしかなし。前転しそうなポジションで
めいっぱい腰を引いて既に限界の握力とお付き合いしてゴールとなりました。

でも楽しかったです。
途中おばちゃんハイカーに「頑張れ若者!」とか声をもらったり、
ゼーハーいいながらも一人じゃこなかったであろう道を登るのはいい刺激になりました。
一番忘れていたのは「キツイは楽しい」かな?
またどこか走りに行きましょう!
勉強になりました!
▼コースマップ。2500M登った?
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おまけ 忘れ物
グローブ。新品の白いバーテープ真っ黒。とほほ

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# by yamaoyaji_club | 2018-10-08 15:59 | ロングツーリング | Comments(5)

連続出場継続中 ツール・ド・東北 2018 参戦記 by 局長   

2018年 09月 29日

(スモーキーさん、被せてごめん。 9月中にアップしたかったの)


2018916日(日)

メンバー:局長、元会社仲間のサイクルサークル

コース:南三陸フォンド(170㎞)


やって来ました石巻。 2013年より開催されているツール・ド・東北に今年も参加してきました。今年で6回目を数えるイベントに全出場中の局長です。

しかも練習不足に体重増加と加齢の三重苦をともなって。


今回も会社仲間の総勢50名強で参加してきました。自分が社内で仕掛けてサイクルサークルメンバーに声かけた初回から成長し、ボランティアで参加するライダー以外も含めて50名を超えるまでになってちょっと感慨深い。

▼参加メンバーとボランティア(現役とOBが混じっている)

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フォトストーリーでお送りします。

▼移動は常磐自動車道経由で

最近の移動はもっぱら常磐道。 土曜日の早朝530AMに仲間の車でピックアップしてもらい、途中もう一名を乗せて630過ぎに八王子ICから都内を抜けて常磐道へ。 土曜朝は小雨模様で行楽客の出足が遅いのか大した渋滞もなく常磐道へ入る。 

福島県内の福島第1付近ではまだ手付かずの荒れ地を見て震災からの時間を思う、、。

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その先も渋滞知らずで順調に距離を稼ぐ。 

▼初めての松島でランチ

雨に降られながらも順調に進み、松島海岸に1130AM頃到着。季節には早いが松島に来たら牡蠣でしょう。 ということで牡蠣小屋へ。

40分で牡蠣食べ放題2000円てのがあるが、店のお姉さん曰く「20個~30個くらい食べるんなら食べ放題はお勧めですが、それ以下なら牡蠣づくし御前が良いですよ」とのこと。

この時期は生ガキは条例?で出せないので火入れした牡蠣を炉端で自分で焼くスタイルなので、食べ放題は飽きる、また万が一当たったら明日の走りに支障がある、ということで牡蠣づくし御前にオプションの焼き牡蠣を追加。 まあ、風情を味わったという感じですかね。

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かつての石巻はかおちゃん宅でご馳走になった牡蠣と比べたら雲泥の差でした。

▼受付を済ませ、大会統括責任者の足達さんにご挨拶

実は今年のエントリーではシステムが対応出来切らずに苦情をたくさんもらって当初はかなり気苦労があったらしいが、本番に向けて様々な企画を立ち上げ元気いっぱい。

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▼ついにツールド東北にも梅宮辰夫さんが来る時代になった

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■ツールの時期は石巻市は自転車一色

 一年に1度、石巻市が自転車であふれるのがこの週末です。

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▼参加メンバーの前夜祭。 ただの昭和な社員旅行宴会ともいえる

 40名からの宿泊客の夕食を捌けない、というお宿の老主人の悲鳴に、我々は結婚式場で夕食会。 すると30分と立たずに宴会が始まる

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意外な盛り上がりに圧倒されたおっさんたちは宿に戻って早々に就寝。

▼最近は荒天に悩まされたが果たして今年はいかに?

 昨日の移動中の大雨を思うと当日が非常に心配だったが、朝の天気は薄曇りでまずまず。

 

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 思い返してみると自分の参加履歴はこんな感じ

   2013年  100㎞ (160㎞がMaxだったあのころ。11月開催)好天

   2014年  170㎞  9月開催に。結構気持ちよく走れた にわか雨あったようだが好天

   2015年  170㎞  湿度にやられて不快感の中をやっとこさ走った 曇り多湿

   2016年  100㎞  会社仲間のお供。 朝から雨のモチベだだ下がり

   2017年  100㎞  エントリーしたが荒天のため65㎞に短縮 (台風予報の中)

   2018年  170㎞  前日までヤキモキしたが 本番は熱中症になりそうな暑さになりました。

スタートしていつもの道を行く。

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▼いつものサンマのつみれ汁(女川汁)、朝いちばんのエイドで美味しい

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▼久しぶりに晴れた海岸線でパチリ。 この170㎞組の紅一点が速いのなんのって、、自分ちぎられました

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▼雄勝のホタテエイドも今年も派手にやってます。 これがまた美味いんだよね。 社員のエイドクルーも朗らかに迎えてくれる

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その後、アップダウンに苦しみながら南三陸は志津川へ。

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5年前の防災庁舎と今の姿。 嵩上げ工事のためにこんな状態 (上が今、下が5年前)

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昨日まで天気を心配していたが全くの杞憂に終わり、逆に熱中症になりそうな暑さ。 これには汗かきの自分は本当に困った。 体力を奪われ、脱水気味になり辛いのなんのって。

▼やっと折り返しをし、南三陸ホテル観洋のフカヒレスープで気合を入れる。このあたりから210㎞組の早いライダーに追いつかれる。 この頃はもう義務感で走っている感じ。佐渡の時より気持ちが辛いなあ、、 暑さのせいと仲間のペースが速いためだ。

ピンクのゼッケンが210km組。 元気なんだよな~

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その後、神割埼にもエイドが出来ていると思ったら、その先のにっこりサンパークエイドの代わりに手前の港が最後のエイドだった。 あのアワビ入茶わん蒸しが無くなり、ウニ入りわかめご飯を頂く。 

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最後のエイドからゴールまでは区間最長の28㎞ほどをノンストップで走る。 恒例の北上川爆走が始まる。 ここは辛楽しい区間で最後の力を振り絞りながらガシガシ回す。 しかし向かい風で頑張っているのに30/hくらいが精いっぱい。 それでも早いグループに飛び乗り、前を行く。

ここでミク君のトレインに便乗するも、しばらくして切り離され、、はあ。


午後5時前、やっとゴール。 なんだか以前より遅くなったなあ、、トホホ。 しかし充実のイベントでございました。


目指せ皆勤賞!



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# by yamaoyaji_club | 2018-09-29 17:58 | ロングツーリング | Comments(2)

【YOC連休ぼっち登山】 スモーキー立山連峰と剱岳を歩く 其の三   

2018年 09月 28日

(二日目からの続き)

【三日目】

もとの計画は三日目はゆっくり片付けしてから、みくりが池温泉でさっぱりして帰る計画だったが、早朝スタートにすると奥大日岳(二百名山)も余裕で行ける事がわかったので、奥大日岳にむかいます。

▼テント場から見える奥大日岳

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3時起床。月は見えなくなっていたが星空が見えている。厚めの雲も少し出ているが今はしっかり山が見えている。大丈夫そうだった。

カップラーメンを腹に入れて予定どおり4時出発。連休最終日のためか、昨日とことなりあまり人は活動していない(一割くらいか)。


奥大日に登るルートに進むと人は前後に人は全くいない。昨日下った新室堂乗越に登る。途中足の速い韓国人の二人組が追い抜いていった(新室堂乗越から剱岳方面へ向かっていった)。
雷鳥沢キャンプ場から新室堂乗越迄の道は幅広でわかりにくいが、昨日通っていたので暗闇でも自信を持って進む事が出来た。その後新室堂乗越まで出たら稜線沿いの一本道を踏み跡を探して進んだ。キャンプ場から山頂までコースタイムでは2時間30分、軽装なので2時間くらい、6時到着だろうか?徐々に明るくなる空と景色を眺めながら誰もいない道を淡々と登る。


▼5時34分山頂付近で空をふと見上げたら雲がきれいに焼けて剱岳がきれいに見えました。山頂には二人の先行者がいました。

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▼5時40分山頂着 ご来光も別山に遮られて間に合った。6時00分 別山山頂からご来光




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この奥大日岳は山頂2,606mの傍に最高点2,611mがあるのでそちらにも立ち寄った。最高点からは雷鳥沢キャンプ場など室堂方面が一望できました。

▼チングルマの群生
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下山の楽しみは景色だ。登りは薄暗い色のない景色なので、ピストンでも退屈でないのがいいです。
▼奥大日岳を振り返る

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▼草紅葉

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▼テント場と浄土山
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6時20分下山開始で7時15分新室堂乗越、7時30分キャンプ場戻り。テントを撤収して8時30分みくりが池温泉にむかう。ここからは石畳の遊歩道となっておりたくさんの観光客とすれ違う。室堂に向かう

登山者とこれから散策する観光客。この日は韓国ツアー客が多かったようだ。

みくりが池温泉にゆっくり浸ってからバスの時間まで室堂を周辺を散策、日本最古の山小屋をのぞいたりして帰りましたとさ。

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【行程】

4:00雷鳥沢キャンプ場-5:34 奥大日岳-6:20下山開始-7:15新室堂乗越-7:30雷鳥沢キャンプ場-8:30撤収
-9:15みくりが池温泉-10:30みくりが池温泉-10:40室堂バスターミナル-周辺散策-12:30室堂バス-21:15新宿


累積標高差 上り560m 下り560m(雷鳥沢テント場ー奥大日岳往復のみ)

おしまい


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# by yamaoyaji_club | 2018-09-28 08:09 | 山の話題 | Comments(5)

【YOC連休ぼっち登山】 スモーキー立山連峰 剱岳を歩く 其の二   

2018年 09月 26日

(一日目より続く)

二日目 剱岳アタック

近くのカップルパーティーの話し声でふと目覚める。時計を見ると、まだ3時前だ。いい加減にしてくれよーと思いながらもトイレに出た。そしたら、そこには沢山のテントで明かりがついており、大半の人が起きていたのだった。


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空には満天の星空が拡がっており剱岳には気の早いパーティーのヘッドライト点々としており既に山頂近くにいる猛者もいるようだ。これだけ人が登っていれば、迷うリスクも低いと判断、計画を早めて4時行動開始とした。頼りはヘッドライトと先行者とGPSだ。キャンプ場から剱山荘へ登っていくものとばかり思っていたがいきなり下りだった。昨日ちゃんと下見と地図の確認をしておけばよかったと反省しつつ下っていった。

暗闇で場所がわからなかったが剱沢小屋を過ぎてゆるく登りとなり、剱山荘過ぎると段々と本格的な登りになった。しばらくすると、まだ真っ暗なのに一番目の鎖が出てきた。とりあえず別に難しくないので鎖は使わず普通に登った。

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このルートでは鎖毎にプレートがあり、名称、番号があるのだ。(遭難時の連絡、位置確認のためでもある)

みんな怯むことなく暗い中を登っていく。一服剱という一つ目の小ピークを過ぎると一旦下って前剱岳への岩登りが始まる。前剱岳の中腹くらいで周囲が白みはじめて来た。前剱岳山頂が近いので、そこでご来光が拝めるかもしれないなどと考えながら登る。周囲も明るくなり前後にはソロ、パーティーが連なっているので誰にも気づかれずに滑落する事はもうなさそうだ。

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前剱岳山頂付近、皆が進む方向と別に前剱岳山頂を示す薄い矢印を発見、迷わず山頂に進む。誰一人いない山頂に出た。人の後に流れができるもので、後ろから次々に登ってきてあっという間に沢山の人だかりになった。時間は5時20分、ほぼ日の出予定時刻だ。急ぐ必要も無いので、簡易ハーネスを着用、補給しながらご来光を待つ事にした。待つ間も後立山連峰、立山連峰、北アルプス、富山湾の景色を堪能した。




5時37分 鹿島槍ヶ岳の右裾からご来光

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剱岳もほんのり焼けました。

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ここから、いよいよ本番らしく、ガイド登山のパーティーはここからロープで繋がって登り始めた。

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▼一本橋 わずか数メートルなのだが、落差があるので怖い。サクッと通過。
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その後もずっと岩登り。下りもある。ここは登りのルートと下山のルートが別けられているので×と○印に注意して登る。平蔵の頭、岩に鉄棒が打ち込まれた足場が続いている。

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少しづつカニのタテバイが見えてきた。凄い壁に人が縦に張り付いているかなりの垂壁にみえる。少し渋滞がある様だ。

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平蔵の頭を越えると、いよいよタテバイに取り付くこととなった。
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沢登り隊で鍛えた成果に違いない、目の前の登りに集中していたらタテバイもあっさりと通過してしまった。

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ここを過ぎたら急斜ではあるが鎖はない。人流れにのって歩くと地図と異なり(地図情報が古い)早月尾根に突き上げ合流した。

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7時00分 山頂。記念撮影と大休止。続々と上がってくる人達で記念撮影も大渋滞だ。
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30分程絶景を楽しんでから下山した。下りと言えばカニのヨコバイだ。山頂から下ると一つ目の鎖がいきなりカニのヨコバイになる。既に渋滞しており10分くらい停滞した。
ここの肝は最初の一歩だ。崖下の見えない足場に足を降ろしていくので怖い。乗ってしまえば、足場はしっかりしており全く問題なし。

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平蔵の頭 登ってくる時には全く気にならなかったが、こんな所通ったのかと驚くような結構な岩場だ。


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前剱岳迄戻ったところで装備解除した。

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9時47分 剱山荘着。コーラを補給した。

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10時30分 テント戻り。我が家は無事強風に耐えていたが、何個かは潰れて、飛ばされていた。写真の中央にも一つ。

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劔岳を見ながらテントを片付け、雷鳥沢キャンプ場に移動する事にする。

11時40分出発 ここからは別山乗越迄250mくらい登り返す。剱岳往復でそこそこに脚を使っており、ゆっくり一歩一歩登る。
まだ時間が早いので奥大日に行けないか?など考えながら登り、別山乗越から剱御前に寄り道する事にした。
▼剱沢キャンプ場

 風の通り道らしく、ずっと強風がふいてました。

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▼別山乗越を見上げる

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▼剱岳

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剱御前岳は別山乗越にある剱御前小屋から片道30分のコースだ。小屋に荷物をデポして空身で登ったところ、稜線の風が強くてたちまち体が冷えてきた。防寒着も置いてきてしまったのは致命的だった。10分程登ったところで剣御前山が現れた。 剱御前は更に20分ほど先だがこの剱御前山より低い峰だ。装備不足もあって、ここまでで引き返すことにした。
ここからの劔岳もいい。剱御前に向かう稜線と雲海で絵になります。

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別山乗越から雷鳥沢キャンプ場への下山は雷鳥沢を下る道が一般的だが、そのお陰で団体ツアーで渋滞している。そこでスモーキーは奥大日岳に向かう稜線、新室堂乗越経由で降りる事にした。コースタイムで10分遠回りにはなるけど人は少なく快適と思われた。

▼これが奥大日岳(剱御前山から)

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▼新室堂乗越へむかう稜線から奥大日岳

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歩きながら奥大日を眺めていると、どんどん行きたい気持ちが出てきた。三日目は12:30のバスに必ず乗る必要があるが、片付けと温泉だけでは時間を持て余すことは違いなかった。キャンプ場からのコースタイムは4時間なので5時出発で9時戻りだとテントの片付けも考えるとちょっと慌しいので、今日と同じく4時出発で向かうことを考えた。新室道乗越で奥大日からの下山者に所要時間を尋ねるとゆっくり歩いてコースタイムどおり4時間と教えてくれた。行くことに決めた。

▼ブラタモリで歩いてほしい 複雑な地形


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▼草紅葉

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▼キャンプサイトがもうすぐだ

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14時20分 無事に雷鳥沢キャンプ場に到着した。剱沢キャンプ場より混んでいる。登山者、キャンパー、ファミリーキャンプ、さまざまだ。ここのテントサイトは平らに整地されており水洗トイレや近くには温泉、ネットワーク環境もバッチリという山らしくないとても恵まれた環境だ。
▼本日のわが家
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▼別山、真砂岳方面

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テントの受付を済ませると傍にある雷鳥沢ヒュッテで温泉、入浴ができるというので温泉に入った。行ってみて驚いた。とても小さいがキャンプサイトと立山を一望できるとてもいい感じの温泉なのだ。ここの温泉は地獄谷源泉掛け流しのドロドロした白濁湯が最高でした。

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その晩は中秋の名月がきれいでした。欲しくなってきました夜景、星空の取れるカメラ
明日も3時起床、4時行動開始として、就寝

行程

4:00剱沢キャンプ場ー5:20前剱岳山頂ー7:00剱岳 大休止30分ー9:00前剱岳ー9:45剣山荘ー10:30剱沢キャンプ場 11:30片付けー12:30別山乗越ー12:40剱御前山ー13:00別山乗越ー14:00新室堂乗越ー14:20雷鳥沢キャンプ場


累積標高差上り1450m 下り1700m


三日目に続く





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# by yamaoyaji_club | 2018-09-26 21:38 | 山の話題 | Comments(2)

【YOC連休ぼっち登山】 スモーキー立山連峰、剱岳を歩く 其の一   

2018年 09月 26日

9月22日ー24日
メンバー スモーキー

少し冗長なのですが、日ごとに分けてレポートします。

【プロローグ】
登山は天候がその内容を決定付けると言っても言い過ぎじゃないと思う。たまたま空席があったので飛びついたものの、その週末予報は雨マーク。散々悩んで上で徐々に予報が好転していることから雨天も覚悟でバスに飛び乗った。
前夜11:00に新宿西口から登山バスに乗って室堂へ向かう。キャンセルも多いかと思いきやほぼ満席、大型バス四台が室堂へ出発した。

【一日目】
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8:00到着。予報を裏切る事なく、ザーザーぶりの雨。バスから降りて、ザックをとって、建物に飛び込むまでにびしょ濡れだ。予報では、午後から回復とのことだが、今のところそんな気配は全くなし。先週に続いてカッパを着てスタートした。

ここがバスターミナルからの出口
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一日目の計画は立山三山の縦走だ。立山三山は雄山、大汝山、富士ノ折立をひとまめに立山、その両脇にある浄土山と別山を数える。この三山をテント装備一式とヘルメット、スリングなどが入ったパンパンの75lザックを背負って歩かなければならない。なんでこんな装備を持っているかというと、二日目に剱岳にアタックする予定なのと、ソロテント泊をずっとやってみたかったからだ。
いつもは山小屋利用が多く、なかなか活躍できないでいるテント装備を使うのは尾瀬以来。山小屋装備に、テント、シュラフ、マットがプラスとなり、私のギアだと約3kgも増えてしまう計算だ。そして、それらを運ぶためのザックも大きく重くなり、また食料も増えるので合計5kgくらいは増加していると思われる。わざわざそんなに苦労しなくても、、と思う方も大勢いると思うが、小屋にはない良さがあるのでスモーキーは結構好きだったりする。

翌日はテントをキャンプ場に張ったまま、軽装アタックとなるため、初日が重い荷物を担ぐ時間が長い。行程の時間は短いがおそらく一番きつい行程だ。意を決して、雨の中バスターミナルから浄土山に向かった。
濃いガスにつつまれてバスターミナルから同じ方向に向かうパーティーは視界には見えない。道標をしっかり確認して浄土山方面、室堂山に向かう。遊歩道を少し進むと4人パーティーを発見、少しほっとする。室堂山まではほとんどが遊歩道だ。浄土山登山口に出てからようやく登山道らしくなった。しかし、雨は降り続け、視界はほとんどない、抜いたばかりの4人パーティーは後方で既に視界から消えている。ただただ登る。途中出会ったのはもう一人ソロの五色ヶ原に向かう方だけだった。

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浄土山は山頂がなだらかとおんせんさんからも伺っていたものの、傾斜がゆるくなって浄土山の北峰の山頂付近にいるらしいが、視界も悪くてよく分からない。登山道から少し外れたところにあるらしいがわからない。わからないまま目視で一番高いと思われるところで山頂とした。顔にこれまでの苦行が丸見えだ。

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北峰を過ぎて南峰の富山大の施設に到着したところでガスが次第にとれてきた。突然目の前に荒々しい岩肌の龍王岳がみえた。どんどんガスがとれて西の空には青空と雲海が見えだした。さっきまでの雨とガスが嘘のようだ。浄土山を下って一ノ越につく頃には立山が丸見え、雲海がひろがり凄い景色になっていた。

▼浄土山(南峰山頂)の富山大学の施設と龍王岳
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▼浄土山北峰の山容(南峰から)
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▼雄山も見えてきた
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▼一の越から黒部ダムへの道
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▼一の越山荘前
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▼一ノ越から室堂 みくりが池もくっきり見える。
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一ノ越から雄山の登りは結構キツイ登りだ。コースタイムで一時間頑張れば、その先は稜線を楽に歩くことができる。周囲の景色を眺めながら登った。

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▼山頂直前は空を見上げるような急登だ。写真右に先行する登山者

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▼登った浄土山と眼下の小屋(高いのは龍王岳)
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▼室堂側もすっかり晴れてバスターミナルも見えてます。
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雄山 山頂は月山と同じく神社の神聖な場所とされており参拝料を払って、お祓いを受けないと到達出来ない。
時間もないので神社の鳥居で山頂とした。
周辺はすっかり晴れて、皆大喜び。針ノ木の稜線がバッチリ、北アルプスの山々もみえている。

▼槍ヶ岳をバックに

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▼山頂の眺めを楽しむ登山者
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ここからは多少の登り下りはあるもののほぼ水平移動で二十分で大汝山(おおなんじさん)に到着。立山連峰の最高峰3,015m(雄山は3,003m)なのに登山道から外れた岩稜帯にピークがあるせいか誰も登らずにスルーしていく。近くでザックを置いて登ると、とても小さい札がお出迎え。ここではじめて剱岳がみえた。
▼剱岳をバックにパチリ
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更に十五分進むと富士ノ折立。
▼オベリスクのような小さい尖がりが山頂だ。こちらも同じく岩登りをして山頂に到着。
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▼富士ノ折立をおりて立山を振り返る(一番左が富士ノ折立)
ご覧のとおり真砂岳まで少し下ります。

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▼ここから別山に向かう途中のなだらかな山容の真砂岳。稜線の登山道のすぐ脇に氷河があった。
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▼今年になって認定されたばかりの内蔵助氷河
とても小さいが下流の氷は何十年、何百年前の氷かとおもうと感慨深い。
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寄り道と写真撮影ばかりで歩みが進まないため徐々に計画に遅れが出てきたが、
もともと余裕があるので、あまり気にせずそのまま進む。

▼午後になってガスが上がってきたかも
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▼こちらは真砂岳付近から奥大日岳(200名山)
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▼真砂岳側からみた別山(左奥は剱御前山)
別山、真砂岳同様になだらかな山容ながら塊が大きい。真砂岳から一度下ってから150m程の登ると山頂だ。
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別山山頂 とてもフラットな山頂。少し離れた剱岳の眺望がよいという北峰にも立ち寄って剱岳全貌を確認した。
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▼北峰からのビュー(遮るものなく谷までみえる。左は剱御前山の稜線)
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▼剱岳と剱沢キャンプ場 ここ(撮影場所の稜線)から一気に300mほど下るとキャンプ場だ
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別山から一時間弱、当初の計画より30分ほど遅れて今晩の野営地、剱沢キャンプ場に到着した。7月の針ノ木ー爺ヶ岳山行は隙間なくびっしり張られていたが、今回は予報の悪さも手伝ってか余裕だ。
少し風が強かったので少しでも遮ってくれそうな岩の側に設営する事にしたのだが、強風の中での設営は少々手間取った。テントの中四隅に岩を置いて、フライシートはガイラインを岩にしっかり固定した。

これが、本日の宿。平坦と思ったその場所はあとから見ると結構傾いていた。

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剱岳を眺め、一日を振り返りながらくつろぎ、疲れて就寝した。予定は4時起床、5時行動開始とした。

行程
9:00 室堂BT-10:30 浄土山- 11:00 一ノ越ー12:00 雄山
12:45 大汝山-13:00 富士ノ折立ー13:40 真砂山ー14:40 別山ー14:50 別山(北峰)
16:00 剱沢キャンプ場

累積獲得標高 1,000m 下り900m 

(二日目に続く)



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# by yamaoyaji_club | 2018-09-26 06:07 | 山の話題 | Comments(1)

【YOCシルバーウイーク登山】北岳は今日もガスだった by おんせん   

2018年 09月 18日

日時 2018年9月15日-17日
メンバー スモーキー、おんせん
行程
   1日目 奈良田-大門沢小屋泊
   2日目 大門沢小屋-下降点-農鳥岳-西農鳥岳-農鳥小屋-間ノ岳-北岳山荘
   3日目 北岳山荘-北岳-白根御池小屋-広河原-(バス)-奈良田
 
行動時間(獲得標高)
   1日目 3時間54分(約980m)
   2日目 9時間37分(約1700m)
   3日目 8時間24分(約350m)
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シルバーウイークの最初の三連休。スモーキーさんとおんせんのYOC登山隊は、北アルプスのジャンダルムをやろうと計画していたが、どうも天気予報が思わしくない。そこで水曜日に急遽、比較的天気がマシな南アルプスにターゲットを変更した。スモーキーさんの提案で北岳・間ノ岳・農鳥岳の白根三山を縦走することになった。ここは3000m級の稜線が10キロ以上続くという天空の縦走路だ。

標準ルートは、標高の高い広河原から入って奈良田に抜けて、登りを少なくするルートだが、我々は逆ルートを取った。標準ルートだと2日目に三山全てをこなす計画になりそうだが、逆ルートだと、2日目に2座、3日目に1座と分散することができる。天候が不安定なので、クリアな山頂のチャンスを広げようという作戦だ。

土曜日。予報の通り雨。雨具を着ての出発は、久しぶりだ。2016年10月の烏帽子岳登山以来の2年ぶりかもしれない。

今日は、小屋まで4時間ほどの行程なので、気が楽だ。ゆっくりと雨の樹林帯を楽しみながら登る。山はもう秋が深まりつつあり、いろいろなキノコがいっぱい生えている。見たこともない種類が次から次へと登場する。

▼ヤマブシタケ。初めて見た。美味らしい。
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▼スギハリタケ。これも食べられるらしい。ホントか?
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▼ホコリタケ。さすがにこれは喰えないと思いきや、幼体は喰えるらしい。

▼ブナ原生林の中を往く。大変気持ちがいい。
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▼濁流にかかった橋。落ちたらオワ。

予定通り14時に大門沢小屋到着。混み具合は、ガラガラ。今日は稜線が暴風雨で、順ルートで上から降りてくる人が降りてこられないということで、キャンセル続出とのこと。結局、この日は、我々含め4パーティのみとなり、優雅な山小屋生活となった。

▼余裕の広さを確保してノンビリ。
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雨は、一向に止む気配がなく、夜には土砂降りで、明日の天気を心配しながら就寝。

2日目。5時起床、空は東の方に晴れ間が見えるが、それ以外は厚い雲だ。とりあえず雨の心配はなさそうということで、6時出発。

しばらくは単調な樹林帯が続く。1時間ほど歩いて河原に沿う辺りで、東のガスが取れて来た。我々の目指す稜線のある西側のガスもすこしずつ上に上がって来た様だ。

▼雲海の向こうに富士山が見える。
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出発から2時間ちょっとで、森林限界付近に到着。ダケカンバの樹林に代わる。そしてほどなくハイマツ帯に突入。2015年の北岳登山でコマキさんから、ハイマツの突破が大変だったという話を聞いていたので、心していたが、全くその様なことはなく10分ほどで下降点のある稜線に飛び出してしまった。これは嬉しい誤算だ。

▼ハイマツ帯。稜線まであと少し。
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そして右手には、農鳥岳の肩辺りがクリアに見えている。これはいいぞと期待が高まる。が、稜線はものすごい強風。風速20m近くありそうだ。ここで持っているウエアを全て着込んだが、ものすごい強風は、この下降点付近だけで、後はさほどでもなかった。

▼遭難者のご家族が設置した下降点の標識。
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10時10分。スタートから4時間ちょっとで農鳥岳山頂に到着。標高は3026m、最高地点は西農鳥岳の方だが、いちおうコチラが主峰。山頂には、北岳山荘からピストンして来たという人が1人だけ。人が少ないのは嬉しい。

ビューはというと、薄いガスが出たり消えたりして、正面の鳳凰山の稜線が見え隠れしている。西側はガスが濃くて全く見えない。

▼青空が見えたりガスったりの農鳥岳山頂。
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15分ほどで山頂を後にして、西農鳥を目指す。時折ガスが晴れて、農鳥岳の全貌がクリアに見える。こういうチラ見せもなかなか嬉しいものだ。

▼ガスの切れ間。農鳥岳の全貌がチラ見え。右手奥が山頂。
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11時10分。農鳥から結構なアップダウンをこなして、西農鳥岳到着。ガスの中。つまらんので、早々に後にする。

11時45分、農鳥小屋到着。有名な親父さんはなんやら作業中だった。すれ違った人が、昨日の暴風雨で大門沢小屋に下ろうとしたら「お前死ぬ気か」と怒られた。でも、その後は優しかったと言っていた。

▼農鳥小屋への下り。間ノ岳と西農鳥の鞍部に建っている。
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▼意外にでかい農鳥小屋。犬が2匹くらい飼われていた。
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小屋の目の前には、ガスに半分覆われた間ノ岳がどっしりと見える。北岳方面からだとさほど目立たない山容だが、こっちからみるとなかなかの迫力。山頂までコースタイム1時間半ほどだから楽勝と思っていたが、これが結構遠い。二人ともかなり疲弊しつつ、なんとかコースタイム通りに到着。

ここもガスの中。間ノ岳にくると山頂に人が多い。北岳と間ノ岳をセットにしての登山者も多いためだ。

▼三角点の表記は、相ノ岳。
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ここからは、2013年に歩いた道を北岳山荘まで往く。ガスはどんどん濃くなり正面の北岳は全く見えない。

▼草紅葉の中を北岳山荘へ。
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▼南アルプスで初めて雷鳥を見た。

15時25分。朝からトータルでコースタイムより20分ほど遅れて北岳山荘到着。今回は、大門沢に続いて素泊まりとする。5800円也。食事へのこだわりが強くないので、お安く上がるのは嬉しい。

到着当初は、2人で1つの布団と言われたが、後に1人1つの布団に変更になった。天気がいまひとつなので、登山者が少ない様だ。

3日目。最終日は、早朝に北岳に登り、天気がよければ小太郎山まで足を伸ばす計画。小太郎山は、百高山であり山梨百名山ではあるが、なかなか行く人が少ない渋い山だ。

5時に外に出てみると、天気予報通りの強風で濃いガスにつつまれている。下界は晴れている様だが、稜線は完全に雲の中だ。

山頂に着く頃にはガスが取れないかなと期待しながら往くが、全くその気配はない。風速15mはある感じだが、身の危険を感じるほどではない。ガスで何も見えないので、淡々と上を目指して歩を進める。

6時ちょうどに、北岳山頂到着。日本で2番目の高さを誇る山頂だが、ガスの中では、全く実感はわかない。山頂の風が比較的穏やかだったのが救い。

▼初日から前後して進む三重のパーティに写真を撮ってもらった。
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次のターゲットは、小太郎山になるが、分岐点でガスっていたら諦めるということにして出発。

分岐にやって来たが、小太郎尾根はうっすらとしか見えない。躊躇なく諦めて下山することにする。

▼小太郎山への分岐道標。
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下山はあっという間。途中から雲の下になり鳳凰三山の稜線がクリアに見えてきたが、北岳方面は依然ガス。

途中、白根御池小屋で休憩して、10時40分に広河原到着。11時10分のバスで、奈良田に向かう。今回の登山は、点数にして50点という2人の評価だ。白根三山を縦走したという達成感と農鳥岳でのビューだけが収穫。後はかなり残念な登山となった。前回、前々回と天気に恵まれずで、晴れ男の名前はしばらく封印せざるを得ない。

▼ホテルの様なきちんとしたホスピタリティの白根御池小屋。
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▼最後は野呂川で洗顔・洗髪。
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秋の登山シーズンはまだまだ続く。なんとか晴れ男として復活したいものだ。

--

▼奈良田の町営日帰り湯「女帝の湯」。微妙な名前です。
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▼はえ叩き常備の食堂。いい味出してます。
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# by yamaoyaji_club | 2018-09-18 22:57 | 山の話題 | Comments(5)

【YOC沢登り】 西丹沢に惚れました by スモーキー   

2018年 09月 04日

メンバー:隊長、セカンド、おんせん、スモーキー

場所:西丹沢 一日目:水晶沢右俣、 二日目:大滝沢


(一日目)


コースタイム: 8:20 駐車場-8:50 入渓(モロクボ沢)-9:00 大滝-9:40大滝上-10:00泳ぎポイント-11:20右俣分岐-12:00昼食大休止-14:00稜線-16:00駐車場


残暑厳しいこの頃、YOC沢登り隊は合宿に行ってきました。沢登り隊と言えば、隊長を筆頭にセカンドさん、おんせんさん、スモーキーのいつものメンバー。

今回選んだフィールドは西丹沢。土曜日に水晶沢を登ってから近くのキャンプ場で宿泊、日曜日に大滝沢を登るという沢登り合宿です。


YOC隊は前川大滝沢へ昨年の夏にも合宿をしており一年ぶりの沢登り合宿。事前情報では、景観が綺麗な沢で泳ぎ、ドボン有りの夏にぴったりで、二日目には隊長の丹沢一押しの大滝もあるという。


スモーキーは昨年の遠征をやむを得ずDNSとした事と今年8月の山行計画が天候により満足にいかなかった事もあって今回をとても楽しみにしていたのです! 夜宴会と朝食の食料班の命を受けて入念に沢登り準備とキャンプ食材を買い込み出発しました。そして、おんせんさんは昨年の経験により泳ぎの寒さ対策にウエットスーツを準備して完璧の装備で望みました。


当日の天気予報は曇り後雨予報、沢登りだから濡れるのであまり影響なさそうですが、雨は沢の水量が増えたり、岩が滑りやすくなったり、下山も泥道では大変なので、降らないといいなぁ。


■水晶沢右俣へ


丹沢湖の先を車止めゲート迄、突き進んだところに車をデポ、モロクボ沢を目指します。キャンプ場跡地を抜けてモロクボ沢に入渓します。

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▼入渓点はこんな感じ。

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この沢は、最初に大滝が出てきます。入渓から程なくして奥に立派な滝がチラリ。


▼30m大滝

水量は少し多めらしく、迫力がありました。そして、ここの滝壺や周りの岩は花崗岩の白っぽい岩質で出来た滑床がうねっていて大変美しいところです。涼しくて気持ち良すぎ。

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この滝は右岸を高巻きます。隊長が先にフリーで登った後、アンカーを作って確保してくれます。なので、我々隊員はとっても安心して登る事が出来るんです。最初の段を乗り越えるところで手がかりが少なくてやや難しい。


▼セカンドさんの登攀

この大滝の後もずっと花崗岩の滑床や滝が続きます。大滝ですっかりテンションが高調した隊は、滑滝の釜で水泳大会!
石積みの堰堤を過ぎると程なく水晶沢出会、モロクボ沢が左に折れて、直進が水晶沢。モロクボ沢の方が水量が多い。


水晶沢出合より水晶沢へ入っても同様で明るくて奇麗な沢が続きました。
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▼右俣、左俣分岐

右俣の10m滑滝と左俣のゆるい滑滝が合流していて、大滝とならんで素晴らしかった。右俣の左岸を登りました。

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▼セカンドさんのロープ裁き とても上手です。

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▼本日の昼食セカンドさんが作ってくれたキムチ納豆かけ冷やしうどん 絶品でした。

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昼食後も美渓が続きます。支流を通過するごとに水量が減って、6mの滝を上がるとチョロチョロとなり、枯れたところでシューズを履き替えて進みます。


枯れた沢筋を詰めていきます。支流分岐のたびに地図で現在地を確認しながら、稜線に上がる踏み跡を探しながら慎重に進みます。

沢登りの後半の行程をツメというのですが、結構このツメが難しく、ルートを誤ると急な斜面を登ったり酷い事になることが多いので、踏み後を見つけて確実に辿るのが一番安全な方法です。


14:00下山に利用する稜線にでました。ここでようやくハーネス、ヘルメットなどの装備を解除しました。

下山道も隊長好みのバリエーション。微かな踏み跡、獣道を下ります。


▼様々なキノコがあちらこちらにニョキニョキしてました。

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生のタマゴタケを初めて見つけてしまい、スモーキーはすっかりタマゴタケハンターになって、ルートは隊長の地図読みとおんせんさんのGPSにすっかり頼って下山しました。

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途中鹿よけの柵を二箇所、設置された脚立で乗り越えてモロクボ沢の入渓点近くに降りることが出来ました。

ロープを使う場面はありませんが、ザレ場ややわらかい土の急斜面が何箇所かあり、セカンドさんは少し大変だったみたいで、珍しくぼやいてました。

下山後、明日行く予定の大滝沢の入り口にあるキャンプ場(大滝沢キャンプ場)に移動、バンガロー泊にてBBQパーティー。 泊まりはこれがあるからいいですね。

メニュー:炭火焼肉、夏野菜のホイル蒸し、冬瓜スープ、隊長特製スモーク(チーズ、タコ、ホタテ、ウインナー、うずらの卵)、ビール、日本酒、ワイン

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初日は心配していた雨はほとんどなく、充実の一日でした。消灯時刻と共に翌日に備え就寝しましたが、深夜より雨が降り出し、翌朝も雨が降り続いて大滝沢は少し濁流となっていたため、早々に撤退を判断。キャンプ場でゆっくり朝食のホットサンドイッチを楽しんで、お昼前にはそれぞれ自宅に帰還しました。

モロクボ沢、水晶沢共に花崗岩の滑滝、滑床で広く明るい景観がスモーキーか当初想像した以上にとても素晴らしく充実の沢登りとなり、丹沢山系の良さを再認識したのでした。西丹沢の沢をもっと知りたくなってしまいました。

特に隊長いち推しの滝が気になって仕方ありません。


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▼おまけ:つやつやのタマゴタケ
いかにも毒キノコのような真っ赤なキノコですが、食べるとシャキシャキした食感で美味しい。都合4本ゲットしました。※猛毒のタマゴタケモドキが類似であるそうなので注意。
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おしまい。


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# by yamaoyaji_club | 2018-09-04 08:00 | 山の話題 | Comments(3)

【YOC登山番外編】5度あることは6度あったか? 夏休み100名山大縦走 by おんせん   

2018年 08月 15日

日時 2018年8月11日-14日
メンバー おんせん+ショーダ
行程
   1日目 折立-太郎平小屋泊
   2日目 太郎平小屋-北ノ俣岳-赤木岳-黒部五郎岳-黒部五郎小舎-三俣蓮華岳巻道-三俣山荘
   3日目 三俣山荘-鷲羽岳-ワリモ岳-水晶岳-祖父岳-雲ノ平-薬師沢小屋-太郎平小屋
   4日目 太郎平小屋-薬師岳-太郎平小屋-折立
行動時間(獲得標高)
   1日目 4時間2分(約1000m)
   2日目 9時間6分(約1300m)
   3日目 12時間3分(約1300m)
   4日目 7時間42分(約600m)
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今回はYOC番外編、ショーダさんとの夏休み山行だ。ショーダさんとはこれまで17回の山行を数えるが、雨が降ったのは塩見岳の1回のみ。晴れコンビなのだ。今回の山行も予報はずっと良好であったが直前になりガスの可能性がアップし、不安定な予報になって来た。それでも晴れコンビのツキを信じて、新幹線で富山駅へ。富山地方電鉄とバスを乗り継いで登山口の折立に到着。

▼富山地方鉄道はすべてがボロボロ。
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目指す山は、黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳の3座。百名山3座を縦走して、雲ノ平を通って戻ってくるというなんとも贅沢な山行だ。この3座は北アルプスの最深部にあり、いずれも日帰り登山は厳しい、なので3日以上かけて一気に回ってしまうのがベスト。

1日目の天候は曇り時々晴れ。この日は太郎平という稜線に出て山小屋に泊まるだけなので、曇りの方がかえってよい。雲間に見え隠れする薬師岳を見ながら登る。11時に出発して、15時前に到着。5時間のコースタイムのところを休憩込みで4時間で到着。足の調子はいいみたい。

混雑が予想された山小屋だが、意外にも1人1枚の布団にありついてゆっくりと眠ることができた。ちなみにここの食事は、冷凍ハンバーグでまあ山小屋では普通のレベル。

明日は、富山から静岡までを5日-8日間かけてトレランするトランスジャパンアルプスレースがあるということで、ランカメラマンとして登山家の平出和也さんと中島健郎さんが前日入りしていた。こんなところでピオレドール賞の登山家に遭遇するとは、ラッキー。

▼気さくに一緒に写真を撮らせていただきました。平出和也さんと中島健郎さん。いい人です。
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2日目

さあ今日から本格的な登山が始まる。予定では6時スタートの予定だったが午後から天気が崩れるという予報なので、4時30分の早立ちとした。真っ暗な中出発。星は見えない。どうやら稜線はガスに覆われている模様。北ノ股岳までは、2014年に一度歩いている。

6時に北ノ俣岳山頂に到着。ここまで朝飯なしの補給のみで来た。ハンガーノック体質のわたしであるが、ヘタに食事を取った方が血糖値が上がりすぎてその反動で低血糖ショックが起きたりするので、2時間程度の軽い行動であれば、朝食なしで行けるのだ。我ながらおかしな体質だ。

▼最初の山頂、北ノ股岳2661mはガスの中。
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ガスは濃いが、雨の心配はない。赤木岳手前で小屋の弁当を取る。ちらし寿司的なものなのだが見た目よりもぎゅっと圧縮されていて重量がある。正直これを全部喰うのは飽きる。半分食べて、昼食に回す。

▼美味そうなのだが、1本全部はちょっと。
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赤木岳を軽く登ったあたりでガスが晴れてきた。そして黒部五郎岳手前の中俣乗越ではついに黒部五郎岳の肩までが姿を現した。これはツイている。これからさらに山頂のガスがクリアになっていくに違いないと確信した。しかしここから300m約1時間上り返さないといけない。

▼だんだんガスが取れて来た。
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▼黒部五郎岳だんだん姿を現した。
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最後の急登を登っている間にまたガスが出て来た。降りて来たトレランのパーティに聞くと、山頂は時々ガスが取れる感じとのこと。肩にザックをデポして山頂を目指すが、時既に遅し、山頂はガスの中。

▼肩に向けての急登。
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▼2座目黒部五郎岳2897mもガスだった。
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30分ほど粘るが、空は晴れたりするが、周囲のガスは取れない。最初の100名山・黒部五郎岳は、残念山頂になってしまった。

失意のうちに下山。稜線ルートではなくカールのルートを通る。ここは、数万年前に氷河があり、流れる氷が山体を削り取り、削り取られた岩が羊背岩(ようはいがん)という独特の形状で残っている。

▼肩から見たカールの底。
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高度を下げると、ガスは全くなくクリアな世界が待っていた。そしてそこは黒部五郎カールのど真ん中。比較的単調な涸沢カールや仙丈ヶ岳カールと違って、ここのカールは、羊背岩が露出して、大迫力そして奇っ怪な景色を作り出している。

▼羊背岩のなんとも言えない雰囲気。
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山頂はダメだったけど、こっちは素晴らしい。一気に黒部五郎岳のファンになってしまった。

黒部五郎の肩近くから黒部五郎小舎が見えたが、これがまた遠い。行けども行けどもたどり着かない。ショーダさん曰く「こんなに山頂から遠くて黒部五郎小舎と名乗っちゃいけないな〜」

ようやく山頂から1時間半かけて小屋に到着。後は三俣蓮華岳の巻道を通って三俣山荘に行くだけだ。

昼食後、小屋の裏から三俣蓮華岳に取り付く。これがまたいきなりの急登。しかも久々の本格的樹林帯。全然アルプスっぽくない。巻道っていうから緩いのかと思うと全然違った。ほとんど山頂付近まで行ってからトラバースしてゆく様だ。

13時40分。三俣山荘到着。実は、我々にはBプランがあった。このまま先に進み目の前の鷲羽岳を越え1つ先の水晶小屋まで足を伸ばすという計画だ。そうすれば、最終日に薬師岳に登ることが可能になる。100名山3座を4座にしてしまおうという作戦。しかも今は鷲羽岳の山頂はギリギリ見えている。どうする。迷う。と逡巡しながら小屋のテント場を進んでいる時にポツリと雨が落ちてきた。夕方は雷雨の可能性という予報があったので、これで今日のBプランは廃案になった。

▼手前が鷲羽岳、奥が水晶岳。
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三俣山荘は、先週の情熱大陸で小屋主の伊藤圭さんが登場したこともあり、超満員。1つの布団に2人という条件だ。寝返り打つのもやっとという狭さだったが、意外に熟睡できたのは不幸中の幸いだった。

▼大賑わいの三俣山荘。
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▼三俣山荘の名物・鹿肉のシチュー
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▼夜はスライドショータイム!三俣山荘・水晶小屋・雲ノ平山荘を拓いた伊藤正一さんのことなど。
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3日目

翌朝は、6時出発を4時出発に変更。昨日諦めたBプランを今日の朝を早めることで、宿泊地を薬師沢小屋から太郎平小屋に変更して、4日目に薬師岳を目指そうというものだ。ただし、今日の行程は12時間の行動となり、これはおんせん史上最長の行動時間になる。これまでの最高は、大キレットの11時間40分だ。足と体力が持つかどうか‥。

天候は、濃いガス。霧雨が降っている。天気予報では、午後から晴れるらしいので、これより悪くなることはないと期待。

真っ暗な中、鷲羽岳の高度400mをジグザグに進んでいく。2600m辺りでは、風雨が強くなって来た。これは山頂はどうなっているのか。風速20m超の塩見岳の二の舞になるのかと心配になる。我々のパーティは上りは基本おんせんがトップを行く。単に遅いからという理由だ。ショーダさんを前に出すと、おんせんがそのペースについて行けないのだ。

5時15分。コースタイムより15分詰めて2つ目の100名山・鷲羽岳山頂到着。天気は悪いがBプラン達成に向けていいスタートだ。天候は、思ったよりひどくはならなかった。小雨とガスだ。もちろん山頂からは何も見えない。

▼やっぱりここもガスだった。鷲羽岳2924m。
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次の水晶岳に向けてまずは、水晶小屋を目指す。途中、雷鳥が姿を見せるが、これまで何度も見ているので、以前ほどの興奮はない。今回は、祖父岳でも母子雷鳥を見かけた。

天候は、相変わらずの降ったり止んだり。すれ違ったパーティのおばさんが「7時頃から晴れるらしいよ。小屋の人が言ってた」と聞き、俄然期待が高まる。小屋で休憩を挟めばちょうどそのくらいになるなと。

6時40分頃、水晶小屋到着。天気回復の兆しは全くなし。朝食後、荷物をデポし雨の中水晶岳へ。意外に最初は緩い平和な登りが続き、途中から多少の岩場が出る程度で30分で山頂へ。晴れるヒマもなく着いてしまった。結局3座目の100名山も雨で眺望はゼロ。

▼ははは、当然4座目水晶岳2986mも真っ白。
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こうなると期待は、日本最後の秘境といわれる曇ノ平の景色だ。気を取り直して出発。来た道を戻り、ワリモ岳北分岐から雲ノ平方面へ下る。

途中、この辺りで唯一の火山である祖父岳を通過。当然ここもガス。雨は上がるどころか強くなって来た気もする。

▼5座目。祖父岳。白。
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10時50分。雨の中雲ノ平山荘へ到着。ここまで雲ノ平を歩いて来たが、周囲100mほどの視界しかなく、写真を撮る気にもならない景色でした。

山荘でカレーを食べて、先を急ぎます。もう晴れるかもという期待感はゼロです。なんとか薬師沢を越えて太郎平に着きたいということが願いになった。

▼こんな雨の中、物好きがいっぱい。雲ノ平山荘。
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▼雲ノ平で撮った写真は、これだけ。
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雲ノ平から薬師沢への下りは、樹林帯の激下りで、しかも岩がゴロゴロしたルンゼ状のところで歩きにくいことこの上ない。日本最悪の下り(逆からみたら登り)と言っても過言ではない。

13時30分。最悪の下りと1時間半格闘して薬師沢小屋到着。今回の山行で着用した靴はファイブテンのガイドテニー。岩場のグリップに定評がある靴だ。もしこの下りをトレランシューズなんか使っていたら気を使っただろうなと改めて靴に感謝。たまたまショーダさんもファイブテンのキャンプフォーだった。

▼沢沿いに建つ薬師沢小屋。
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小屋で予約を太郎平小屋(経営が同じ)に変更して、太郎平への標高差400mをゆるりと登り返す。意外に体力も脚力も使い果たすことなく大丈夫だった。

16時ちょうど。太郎平小屋に到着。初めての12時間超えの行動となった。結局今日は雨が降ったり止んだりで天気予報は大外れ。

小屋では今回も1人1枚の布団にありつくことができ、となりの布団はなんと世界のエンデュランス系レースで活躍する飯野航さんだった。昨年のデスバレーでの135マイルで優勝した選手だ。

4日目

さてBプランで急遽追加した薬師岳。晴れるかガスるか。最後くらいはもちろん晴れて欲しい、でも4日間縦走全座ガスの中というのも面白い。どっちでもイイやと、朝4時、想定内のガスの中スタート。今日は6時以降ガスが晴れると予報を信じて、というかここまでくると全然信じてもいないのですが‥。

太郎平からは木道を進み、一旦テント場へ標高差50メートルほど下る。そこから樹林帯の中から本格的登りが始まる。まだ真っ暗なのでいまいちルートがわからないが、岩の削れ具合などを確認しながらルーファイする。明るくなる頃には、大きな涸れ沢状のところに出る。

そして唐突に薬師平という草原が現れる。その辺りから山頂付近に掛かるガスが段々取れてきて、同時に黒部五郎や槍ヶ岳、水晶岳方面全てのガスが取れて来た。4日目にして初めての大展望が広がって来た。

▼前々日歩いた北ノ股岳の稜線が見えてきた。
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▼穂高・槍の稜線も正面手前は水晶岳。
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おんせん「ショーダ。薬師岳山荘で朝飯食ってから登頂というのは止めて、そのまま一気に行こう」そう、黒部五郎岳の様に、一瞬で晴れ間を失うかもしれないのだから。

6時10分。山頂到着。が、その5分前から山頂はガスに覆われて、辺りは真っ白になってしまった。これは!6座目の正直じゃなくて、5度あることは6度あるのか!と悟りの境地で待つこと5分。再びガスは消え去って行き、すばらしい大展望を我々に見せてくれた。

▼山頂直下。肩の辺りが正面。左の方が山頂。
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▼いや〜ここまでが長かった。6座目の正直。晴れの薬師岳2926m。
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▼薬師岳の中央カール。
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▼山頂直下から薬師岳山荘、太郎平を望む。
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南に太郎平から黒部五郎岳、遠くに穂高・槍ヶ岳。雲ノ平も見える。正面東の赤牛岳は逆光で黒いシルエットを見せている。北はガスで見えないが、西は富山の町と富山湾が見えている。夏休み山行は、最高のクライマックスを迎えたと言っていい。終わりよければ全てよし。

もし今回Bプランが実行されなかったらどんなに情けない気分で帰ったことだろう。3日目になんとか12時間歩き通した結果がこの大団円に繋がった。めでたしめでたし。
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# by yamaoyaji_club | 2018-08-15 22:56 | 山の話題 | Comments(7)

我らがホームコースが五輪のコースに!   

2018年 08月 09日

我らがホームコースが
になりました!
より一層マナーよく走らないといけませんね。

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# by yamaoyaji_club | 2018-08-09 23:54 | 練習会 | Comments(1)