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ロードバイクで速く走れるようになった人へ   

2016年 06月 19日

まいど。ウサ吉です。
昨日は猛暑日でしたが、本日は走りやすい日でした。
さて私が自転車を始めた2004(?)年のころから比べると、ロードバイクに乗る人が10倍くらいになった気がします。
上を目指す人そうでない人。速い人、そうでない人、いろいろな方が自転車を楽しんでおり、仲間が増えてうれしい限りです。

そんな中、実力向上中の人にアドバイスしたいなーと思うことをいくつか。
基本は安全第一、自己責任。これなのですがもう少し細かく。

①頑張って顔をあげて走りましょう
昨年クリテリウムに出たときの応援で忘れられない一言が
「顔をあげて!もう少しでブリッジ(後続集団を引っ張って先頭につなぐこと)!」(女性の声)
というのがあります。

キツくなると頭を下げがちです。
当然速く走ってますから、視界が狭まっていることに加えて頭が下がっていると、直近の危険にしか反応できなくなります。それを気づかせてくれました。

▼良いか悪いかは別として、頭下げても速い人。
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一般道のロードバイクの事故で意外と多く感じるのが、電柱や橋の欄干、駐車車両への激突で、
いかに前が見えていないかが読んで取れます。顔を上げて走りましょう。

②まっすぐ走れているか、再確認しましょう。
これはレースなどに出たとき、「斜行」の反則とならないためもそうですが、一般道を走っていても周りの人に結構な悪影響を与えるからです。
三本ローラなどでぎりぎりまで追い込んでみて、グラグラしなければよいと思いますが、公道では空き缶、動物の死骸、事故破片などいろいろな危険があります。突然避けると周りはコケます。
車線変更はまっすぐに感じてもらえるくらい緩く、スムーズに行うのも「まっすぐ」に含みましょう。

▼ゴスの斜行疑惑に怒るサガン@2012ツールドフランス
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出展:http://www.cyclowired.jp/image/node/87921

③頭を振って、視界を稼ぎましょう。
速くなってくると、視界が狭まります。ですから狭まる分、意識して頭を振り、視界を稼ぎましょう。

これは後続に対し、注意を促す効果もあります。
進路変更、加減速時の手旗は前提ですが、やるときは自転車仲間に対して伝えるだけでなく、後続するすべて物に意思表示をしましょう。
頭を振って後ろを見るのはこの一環です。

速くなってくると前走者を抜きたくなるのが心情。やらざるを得ないときは、頭を振って自分も同じタイミングで抜かれようとしていないか確認しましょう。

速い人にとって、抜きどころは同じ(モータースポーツで言うところのパッシングポイントですね)。
最も事故が発生しやすいのは理解に難しくないと思います。

そしてレース会場では注意不足で落車をしても上を越えていくのは自転車ですが、公道では10tトラック、コンテナトレーラーも乗り越えていきます。
車は急に止まりません。少しでも早く気付いてもらいましょう。

▼いくつのタイヤに踏まれるのだろう
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そして大事なのは、運転を職業とされる方々にとって交通事故は、職を失わせることでもあるということです。
たかが我々の趣味のために。

関係するすべての人の家族のことを想像し、意思表示をしましょう。
意思疎通で守れるものは身体だけではありません。

マナーの悪い運転者がいるからと言って、こちらまで無法者になる理由になりません。
私たちアマチュアは道路で遊んでいるといってもいいでしょう。
誰も傷つけない、防衛運転で走りましょう。無事、これ名馬。

④一般道は競技場と異なり、遅い人が正義。
私たちロードバイカーは、レース当日ですら一般道を走るのがほとんどでしょう。
レース会場では、選手の持てる才能を100%発揮させるべく、多くのスタッフが安全に最大限の注意を払って運営し、選手を「祝福」してくれています。
そのための専用規則を準備したうえで通行止めなど交通ルールを制限まで加えてくれているのです。
ここまでして支えているのは、競技を愛する熱意でしかありません。

しかし、一般道はレース会場ではありませんので、法に則る義務と守らぬものへの罰則があります。
さらには周辺に住んでいたり、その道路を使って移動やお仕事をされている方たちへの配慮も必須で、こういった方々への尊重の意識がない行動は、全体として退場を告げられてしまいます。

レースに向けての練習が必要なのは痛いほど理解しますが、公道の集団走行に慣れない人に対し、速い人にとって都合のよい指導を与えながら、追い越していくのは少し違う気がします。

私たちはエンジンのない暴走族になってはいけないのです。

公道では速い人が遅い人を守る。止まる、が先。クラブ練習で危険回避のために遅れてしまったというのは、言い訳として高貴だと思います。運営されている方は、そういう文化をクラブの中に育ててほしいです。
結果はレース会場で見せましょう。

おわりに
自転車を楽しむ人数が多くなり、ショップのクラブや地域密着クラブの事故経験者などが経験から危ないことを叱ったりして指導をする枠を超えてしまいました。また通販などで人と話す機会も減ってしまいました。
だからマナーが悪くなったとは思いませんが、自転車への視線は以前より大変冷たいものになったのは確実です。

▼ロード うざいで検索してみた。総意ではないと信じてます。
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時代に合わせて常識が変わってきたら、みんなで力を合わせて地道に正しくしていくしかありません。

小さい時に自転車に乗れたうれしさが、そのままずーっと、走れる限りは楽しめるスポーツであり続けてほしい。
クラブを離れてウサ吉個人が、このブログの場をお借りして心よりお願いしたいです。

自転車最高!
周りの人たちからもこんな声がいただけるようにしたいと思います。
ご賛同いただける方、ぜひ練習会にいらしてください。
うちのクラブはユルイのでほとんど集まりませんから、来るときはブログコメントなどにご一報くださいな。

ではまた。

by yamaoyaji_club | 2016-06-19 17:59 | テクニック編 | Comments(0)

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